平成13年10月16日職員会議配布資料
新教科「情報」の教育課程について(提案)
文責 齋藤 実
1.教科の性質から,1学年に2単位を設置
新学習指導要領の中では,すべての教科でコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段の活用を積極的に,より一層推進するよう述べられている。また,特に教科「情報」の中では,中学校での学習の程度を踏まえるとともに,情報科での学習が他の各教科・科目等の学習に役立つよう,他の各教科・科目等との連携を図ることとも述べられている。したがって,中学校での学習の継続性や,コンピュータの操作・ソフトウェア・コンピュータ室の利用方法など,学習の重なりがなく効率的に,また円滑に他の教科・科目等での活用が進められるようにすることは,教科「情報」の大きな役目のひとつでもある。
このように情報教育に力点が置かれている中で,学校はもちろん家庭でのインターネット利用はさらに広がるとみられる。現に,携帯電話でいつでもどこでも簡単に電子メールなど,インターネットを利用することができる。残念ながら危険な情報を簡単に得られるのがインターネットでもある。通信販売による詐欺の被害も後もたたない。『出会い系サイト』も盛んである。また,安易にタレントの写真やイラストを自分のWebページに掲載したり,音楽を不法コピーしたりするなど,社会問題化している。著作権などの法律やモラルなどを,早い時期に,学習させる必要がある。教科「情報」ではインターネットの影の部分の学習や,全体を通して情報モラルの育成を図ることも重要な目的となっている。
必修の2単位以外に選択科目を2学年または3学年に設置することを考えている。(以下の3を参照)
以上のことから,教科「情報」を1学年に設置することを要望する。また,実習を重視することから2時間連続の授業が適切であると考える。
なお,受験に関係がないという理由で3学年に設置するという学校があると聞くが,情報関連学科に進学する生徒が少なからずいることや,センター試験の科目になること(予定)を考えるとその理由は適切でないと思える。(※)
2.科目は「情報B」を設定
各科目の特徴(別紙資料参照)を検討した結果,本校入学生徒の実態を考えて「情報B」が望ましいと考える。
3.選択科目として,2学年または3学年での設置を考えて欲しい
必修の2単位だけでは,興味関心を持っている生徒や情報関連学科に進学する生徒には,物足りない内容であると考える。選択科目として,2学年または3学年に設置することを考えて欲しい。
(※その後,センター試験の科目に当分の間は出題の対象としないことになっている。) |