お手紙紹介

カフェ・レストラン

カフェ・レストラン

みんなのお手紙① 
「おしゃれなレストランへ」

「おしゃれなレストランへ」 ※クリック or タップでPDFが開きます。
奥村 高明 先生 奥村 高明
先生

手紙を書いた子は「考えることがたくさんあるから」この絵を選びました。「イタリアンかフレンチのお店」は自分の経験を反映して考えたことでしょう。「おしゃれなピアノの音楽」がなっているのは、この子が絵から『音』を聴いていることを示しています。「ワインボトルがたくさんある」は、店主の背後にある棚から見つけたことです。人々がワインや食事を楽しむ「おしゃれな店」に「行ってみたい」と言っていますが、すでに、この子は、この絵の中に入り込んで、十分に楽しんでいます。

みんなのお手紙② 
「六つ?ある椅子のみなさんへ」

「六つ?ある椅子のみなさんへ」 ※クリック or タップでPDFが開きます。
奥村 高明 先生 奥村 高明
先生

この子は、絵に描かれた「六つの椅子」に語りかけています。椅子になりきって「軽い人や重い人」など「いろんな人に座られ」たり、「水でぬらされ」ひんやりとした思いをしたりするなど、重さや肌の感覚を働かせています。「キシキシと弱っている」のは、自分の経験と重ね合わせ、絵から音を聴いているのでしょう。そして椅子にわが身を投げ込んで感じ、考えたことをもとに、「あなたはとてもカラフルで素敵な椅子です」と元気づける言葉をかけています。この絵を椅子の視点から見るのは、この子と作者くらいかもしれません。

みんなのお手紙③ 
「バーで食べたりのんでいる3人(店長)へ」

「バーで食べたりのんでいる3人(店長)へ」 ※クリック or タップでPDFが開きます。
奥村 高明 先生 奥村 高明
先生

「私は不思議でたまりません」。子供は絵の人間関係に着目します。「なぜ同じテーブルの2人の間に一つ椅子が空いているのか」。確かに「同じテーブル」に並んで座っているのに、「間に一つ」椅子があります。そのせいか親密には見えません。かといって無関係でもなさそうです。一方、右上の人物は「なぜ違うテーブルの二人を見ているのか」。確かに、手前の二人と、向こうの一人の間には微妙な距離があります。私自身が絵から感じた不安定な気持ちは「これだったのか」と、子供の指摘に共感せずにはいられません。

みんなのお手紙④ 
「いつものマスターへ」

「いつものマスターへ」 ※クリック or タップでPDFが開きます。
奥村 高明 先生 奥村 高明
先生

子供は、画面の奥にいるマスターに声をかけます。「いつもお酒ありがとう」。マスターと子供は馴染みのようです。真ん中の二人は自分の友達で、一人は「りゅうじ」、「酒めっちゃ強い」のですが、隣は「酒マジで弱い」ようです。二人の描き方や体格などからそう感じたのでしょう。奥の一人は自分とは関係ないので、「なれなれしくしゃべったらあかん」ようです。小さく、やや遠くに描かれていたからでしょうか。人間関係を中心に、絵について語る楽しさがリズムよく伝わってきます。