この家には「えんとつ」があります。家は「たくさんのレンガ」を使っていて、「かいだん」もあります。全体よりも部分をみつめたから分かることです。この家がつくられてから「何年」もたって「古くなった」と思ったのは、筆のあとや色の変化からでしょう。「もうすぐ太陽があがってきそう」なのは、家の背景の色から考えたことでしょう。この子は絵から『年月』や『時間』も感じているのです。そして、たどりついたのは、この家には「若い人」が住んでいることです。たくさん絵とおしゃべりして書かれた手紙です。
お手紙紹介
煉瓦焼

先生
手紙を書くとは、一方的な活動ではありません。相手とつながり合う活動です。相手のことを想い、相手のことを考えて書かれるのが手紙です。この絵には、正面しか描かれていません。でも、子供には、もっと多くのことが見えています。この家にはずっと奥があること、左右対称の特徴があること、入り口の先には「トンネル」があって、部屋には棚やキッチンなどがあること、、、この見取り図は、ただの勝手な「空想」ではなく、絵と対話した手がかりをもとに描かれているのです。