研究大会 何を見る?参加する目的を明確に
秋は研究大会があちこちで開かれる。今年は新しい学習指導要領への移行時期であることから、例年以上に盛んなような気がする。
私もこれまで数え切れないほどの研究会に参加してきた。
正直、「勉強になった!」と思うのもあれば、「得るところがなかった」と思う研究会もある。
最寄り駅の改札口を出たところから、腕章を巻き、立て看板を持って案内してくれるPTAの保護者や地域の人々の姿に感動したこともある。皆さんが笑顔なのである。
「ご苦労様です」
「ありがとうございます」
の声が明るくて、元気で、もうそれだけで「来て良かった。この学校はいい学校だな」と思ってしまった経験もある。
しかし、何となく行って、研究大会の様子を見てくるだけでは学ぶことが少ない。
参加する目的を明確に
私の場合は、研究授業を参観する時は、授業者の先生を見るというより、授業を受けている子どもたちを中心に見るようにしている。
したがって、教室の前の入口から子どもたちの表情が良く見える位置を確保する。
参加者が多い時は、このベストポジションに立てない時もある。
そのときは、子どもの表情を見まわして、服装や態度で、
「この子は勉強が苦手そうだな」
と思える子の近くに行くことにしている。
先生の方は、ずっと見ていなくても、説明の仕方、話しのテンポ、机間巡視、板書の仕方など、自然に目や耳に入ってくる。それで十分わかる。
子どもがどんな表情で、どんなふうに授業に臨んでいるかが勝負である。 「なるほど、この子がこんなに積極的に頑張っているのは、こういう工夫があるからか」ということは、子どもの動きを見ているとよく分かるからである。
今年も、実り多い研究大会がたくさん開かれることを期待している。
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