| 情報科 | 学習指導要領 | ねらい | アサーションプログラム | アサーションプログラムのねらい |
1 | 情報伝達(1) | (1) イ 情報伝達の工夫 | 情報を的確に伝達するために必要な伝達内容の組み立て方や,目的に応じた表現方法の工夫を学ぶ | アサーションを学ぶ・ロールプレイ | 場所・時・人によって,自分の中にある3つの顔を使い分けていることを理解させる |
2 | 信頼性と信憑性 | (2)ウ 情報の収集・発信における問題点 | 情報の信頼性・信憑性を考え,適切な情報伝達の指針と正しくない情報への対処法などを学ぶ | 間違った思い込みに気づく | 先入観や経験からの思い込みから,感情が左右されていることを知り,思い込みを修正することで物事の受け止め方や感情・行動の変化を理解させる |
3 | 情報伝達(2) | (1)イ 情報伝達の工夫 | 情報の送り手と受け手の間にコミュニケーションが成立するために大切なことや,情報を伝える手段について学ぶ | プラスのストローク・ノンバーバル | 人と会話をする時の傾聴方法を知り,会話は言語のみではなく,非言語の占める割合も大きいことを理解させる |
4 | 電子メール(1) | (4)ア 情報機器の発達とその生活の変化 | 電子メールを送受信する際の情報の流れについて学ぶ | 自分を知って自分をほめる | コミュニケーションでは,自分は何を相手に伝えたいのかを考え,相手に的確に伝えるために,自己概念の重要性を理解させる |
5 | 情報モラル | (4)イ 情報化の進展が生活に及ぼす影響 | 情報の収集・発信に関する問題点と情報モラルについて学び,情報社会における心構えを考える | 自己主張をしてみる(DESC法) | コミュニケーション手段として,DESC法を理解させる |
6 | 電子メール(2) | (4)イ 情報化の進展が生活に及ぼす影響 | 情報通信ネットワークによって情報を共有するための方法と取り決めについて学ぶ | 怒りとアサーション権 | 喜怒哀楽による感情の中で怒りの処理が一番厄介なため,処理の方法を理解させ,アサーションの権利について理解させる |
7 | 情報伝達(3) | (1)イ 情報伝達の工夫 | 自分の考えを表現するときに必要な構成と表現の工夫のしかたを理解する | 友だちをほめてみよう | 自分を大切にし,相手も大切にする上で,普段なかなか言えないことを文字にして伝え,自分をどのように他人は感じているのかということを理解させる |
▲表2 実施プログラムの詳細
| 時間 | 活動内容・学習内容 | 留意点 | 観点 |
導入 | 0 | 一番左端の列に座っている生徒は,一番右の列に移動し,他の生徒はそれに習って,一つずつ席を右に移動し二人組みになる (1)昨日の出来事(2)今日これからのこと(3)将来の夢や野望・願望 それぞれについて, ・攻撃的(腕を組んで聞く) ・非主張的(配布したプリントを読んで聞く) | ・すばやく移動できるように促す ・情報伝達のプリントを配布する (1)について攻撃的に話を聴く(2)について非主張的に話を聴く(3)についてアサーティブに話を聴く ・この3種類で聴き方を変え,それをお互いに1分半ずつ実践する | 思考・判断 関心・意欲・態度 |
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展開 | 10 | ●情報伝達 (1)情報伝達のプロセス 情報伝達については, 1.送り手は,内容を記号化して伝達する 2.受け手は,記号を解釈して内容を理解する ※ 1,2を繰り返し伝達 1)情報を伝達する目的とその内容を理解する 2)受け手が伝達された情報の解釈を考える 3)受け手の解釈は,人によって変わること 4)非言語のコミュニケーションが重要な働きがある (2)情報を伝達するには,1.情報の伝達と,2.感情表現 がある | ・メラビアンの法則による言語の伝達割合の低さ,非言語が含まれることによって伝達の割合が高くなることについて説明をする。このことから,メールによる文字情報では,コミュニケーショントラブルが生じやすくなることについて考えさせる | 技能・表現 知識・理解 |
25 | ●アサーション プラスのストロークで人の話を聴いてみよう・実際にどのようにして話を聴くと情報の送り手側が気持ちよく話せるのかということを理解させる(プラスのストローク) ・バーバル以外にもノンバーバルがあり,視覚的な部分や聴覚的な部分について説明をする | ・人の話を聴くときにはどのようにすると相手が話しやすいのかということについて考えさせる ・ノンバーバルについての喚起を促す ・TPOが重要な働きがあることを理解させる | 思考・判断 |
まとめ | 40 | ●シェアリング ●振り返りシート | ・インタビューを3通りの聞き方で聴いた感想やメラビアンの法則などにより,なぜ行き違いが生じてしまうのかについて,個別シェアリングをし,全体シェアリングをするように促していく ・振り返りシートを配布する ・前回の時間同様に回収できる生徒は回収し,できない生徒は次回に提出してもらうようにする | 思考・判断 技能・表現 |
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▲表4 学習指導案