文部省においては、高等学校(盲・聾・養護学校の高等部を含む。以下同じ。)における普通教科「情報」及び専門教科「情報」の平成15年度からの実施へ向け,教員免許状を授与する教科として「情報」「情報実習」を追加することを検討している。これは,情報科免許状を取得した大学での新卒者が早くても15年度以降になることから,12年度以降3年間で全国9000人程度の現職の教員を対象とした講習を都道府県単位で行うことを予定している。講習会は,次の内容が予定されている。 講習会の参加者は,「教科『情報』と関連ある基礎となる免許状(基礎となる免許状の範囲は検討中)を所持する現職教員等であって,平成15年度以降,教科『情報』を担当することが予想される者」となっており,単に資格が取りたいなどで受講することはできないと思われる。 情報科教員は,15年度に,すべての高校で必修となる普通教科「情報科」と今後新設されるかもしれない専門学科「情報学科」を担当することになる。 ・教科教育法 ・職業指導概論 ・情報化と社会 ・コンピュータ概論 ・情報活用の基礎 ・情報発信の基礎 ・アルゴリズムの基礎 ・情報システムの概要 ・情報検索とデータベースの概要 ・モデル化とシミュレーション ・ネットワークの基礎 ・コンピュータデザインの基礎 ・図形と画像処理 ・マルチメディアの基礎 ・総合実習 (内容は変更があることも考えられる) ▲教科「情報」現職教員など講習の概略(案)