ハワイではMacを利用した映像編集が盛んであり,関連して公立学校を対象にしたコンテストが行われている。これをIsland Movie contestというが,2分間の動画を,毎年決められたテーマに沿って,素材の撮影から絵コンテの作成,編集,DVD-Rの製作まで児童・生徒自身で行うのが特徴である。多くは15人程度のチームで一つの動画を作成するが,中には2人で作ったというものもあるそうである。対象年齢は小学生からであるが,この場合はスライドショーのようなものが多く,先生が補助もするそうである。中学生になるとiMovieというMacに標準でついているソフトを使ってDVカメラで撮影したものを編集するものが増え,更に高校生になるとFinal Cut Proという商用映画の現場で使用されているようなプロ向けのソフトで編集を行うところもあるそうである。
先に紹介したIsland Movie contestに関連するが,高校生がDVカメラを用いて素材を撮影,それをFinal Cut Proを用いて編集する教室である。生徒たちは,かなりてきぱきと手慣れた様子で操作しているのが印象的であった。設置されていたのはiMacとeMacがそれぞれ6台ずつである。奥の方に使われなくなったアナログ編集装置がひっそりと置いてあったのが,時代の流れを感じさせた。