本校では,「教育の情報化」を推進し,ICTを活用した教科横断型ティームティーチングという特色ある授業実践として,「国際交流」「地域学校間交流」「産学連携」「高大連携」の4つの連携学習を総合的にコーディネートする「Global Co-mmunication Projects in Nishinomiya-imazu(GCPN)」を平成14年度からスタートさせている。14年度の主な実践例として,国際交流部門では,学校設定科目「国際文化」と学校設定教科「情報コミュニケーション」とが連携し,韓国ソウル市内のシンモク高校との異文化交流に取り組んだ。地域学校間交流では,地域へ役立つ情報を提供することをテーマに,フィールドワーク・情報収集・制作・発信まですべて授業の中で生徒が行い,養護学校や地域の住民との交流を深めた。「産学連携」では,昨年選択「政治経済」の授業の中で,起業家を招き,マーケティングや店舗開発企画などの具体的指導を受けた。より実践に近い形の企業プロジェクトを展開することで,産業や社会の厳しさに直にふれ,企画力と実践力を専門家の指導により身につけ,生徒の興味関心と学習意欲を引き出す結果となった。今年度から,専門家の技術指導を仰ぐため「高大連携」もスタートさせた。GCPNによる連携学習の成果として,生徒の意欲・興味関心を引きだし,個々の希望に応じた学習のなかで,基礎語学力やコミュニケーション能力など,社会で生きていくための総合的な学力を向上させる学校全体の特色科目として機能するように,研究をすすめていきたい。