ICT・Educationバックナンバー
ICT・EducationNo.17 > p22〜p23

投げ込みアプリケーション講座
一太郎を教えよう−2
−ビジネス文書の作成(1) FAX送付状の作成−
指導のポイント

ワープロソフトの実習で目指すもの
ワープロソフトウエアを利用した実習の際に,必要となるスキルには,3種類あります。操作スキル・入力スピード・文書作成能力の3つです。操作スキルについては,最近ではヘルプの充実などユーザーフレンドリーな設定が増えたため,ことさらに授業において多くの時間を割く必要は少なくなりました。また,入力のスピードは,タイプ練習ソフトなどで簡単にアップすることが可能です。従って,情報科の授業において主に求められるのは,実用的な文書を作成する能力を身につけさせることになると考えられます。

ビジネス文書作成について
 実社会で広く応用できる文書作成能力を身につけるために,いろいろなビジネス文書を作成しながら学習を進めさせると良いでしょう。これは,単に文書のデザインを体裁良く作成できる能力を身につけるといこうことだけではなく,文書作成に関連するビジネスマナーの習得という意味合いも考えられます。例えば,宛名や日付の書き方,定型的な挨拶文や結び言葉の使い方,ビジネス文書におけるタブーについての知識などを,いろいろなビジネス文書を作成していく過程で身につけることができます。
FAX送付状の作成にあたって
 FAX送付状は,相手の手元に即時にドキュメントを送れるというFAXの特性を活かすためにも,添付することが一般的になっています。送信したドキュメントの内容,受信者の指定,送信した日時,返信や確認の方法などの情報を必要に応じて記述します。

 一太郎での作成では,前号のカレンダー作成の際に利用したテンプレートの中にある,FAXのひな型を利用します。操作はメニューバーから[ナビ→よく使うテンプレート→開く]になります。ここでFAXを選択してOKをクリックするとひな型が出てきますので,選択してOKをクリックします。



 今回は,FAXのひな型の中の「FAX送付状 A4縦 宛先1人」を利用して例示しています。



 選択すると,入力補助をしてくれるドキュメントナビが表示されます。これを利用しながら入力を進めることも可能です。
●FAX送付状を作成しよう。
★見本ファイルのダウンロードはこちら

目的:以下の条件にしたがって,FAX送付状を作成する。

条件 宛 先● 日本文教出版株式会社 編集部 FAX 03-3389-9359
  用 件● 原稿の修正について<送付枚数は,送付状以外に修正原稿を3枚>
  差出人● 名前は作成者本人,会社名と住所などは学校のデータを記述する。
  内 容● 通信文に,締め切りに遅れたお詫びと,今後の日程について連絡を欲しい旨記述する。
発信は本日の日付とし,相手に返信を求める記述をする。

手順1 FAXのひな型を呼び出す

 メニューバーから[ナビ→よく使うテンプレート→開く,FAXを選択→OK]

手順2 条件に基づいて記述していく

 あいさつ文は,該当部分を反転させてから上部メニューバー下の「あいさつ文」をクリックすると,下図のように候補一覧で出て選択できます。



 また,下図のようにナレッジウインドウから,お詫びの言葉や結びなども検索できます。

 ※言葉の意味や季節ごとの言い回しなどに注意しながら,適切なものを選択しましょう。あるいは,他の文例を参考にしながら自分で考えて入力してもかまいません。



手順3 保存と印刷

 保存と印刷は先生の指示に従って行いましょう。ビジネス文書は,作成したものを保存しておくと,類似のものを作成する際に,必要な箇所を書き換えるだけで利用できるので便利です。また,できあがったものは,印刷して見やすいレイアウトに仕上がっているかを確認しましょう。
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