「プロデューサー」はマイクロソフト社が「パワーポイント2002」の拡張機能として昨年の12月に発表したソフトウエアで,スライドとビデオを組み合わせてオンラインでプレゼンテーションを配信する機能を実現するものである。 これまででもパワーポイントのスライドは保存の際に「Webページ」の形式で保存することができた。そして生成したファイルをWebサーバに置けば,インターネットエクスプローラーをブラウザとしてオンラインで見ることができたが,これはあくまでも「スライドを提供する」ことに留まるものであった。 「パワーポイント2000」では「オンラインブロードキャスト」という機能が新しく加えられた。これは発表者がコンピュータでパワーポイントのスライドを操作しながらマイクやカメラに向かって説明を加えると,ネットワーク上の別のコンピュータでリアルタイムに発表を受けられるという機能である。プレゼンテーションを記録し,後から再生することもできる。 「オンラインブロードキャスト」では一旦行ったプレゼンテーションを後で編集することはできなかったが,「プロデューサー」はリアルタイムにではなく,編集されたコンテンツとして完成度の高いプレゼンテーションを作成することができる。このことが教育コンテンツ作りに有効であると考え,授業の中で活用することにした。