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交流
インターネットを介した国際交流の目的とその利点
神戸市立葺合高等学校 桝井 伸司
1.国際交流の目的
 現在の勤務校,神戸市立葺合高等学校には「国際交流部」というクラブ活動がある。英語科が設置され,多くの帰国子女を抱えている本校では語学に対して強い興味を持つ生徒が多く,このクラブは海外の人々との交流をいろいろな形で続けている。オーストラリアの姉妹校からの交換留学生が一年間を通じて本校に滞在するほか,毎年フィラデルフィア教育使節団などの約4団体が本校を訪問しているが,そのような際にはこのクラブが中心になって様々なイベントを繰り広げている。では,このような交流事業を行う目的は何だろうか?以前,世界中を旅し,ネットワークを使って子供達の交流活動を促進されていたRoger Williams氏は神戸来訪時に生徒達に次のように語っていた。「あなた達と世界の子供達の違いばかりを見てはいけない。むしろ同じところに注目しなさい。」彼は世界の子供達同士を結びつけることによって,世界平和の一助となることを願っていたようだった。国による類似点,相違点を知り,そのことによって互いを理解しあうことが国際交流の大きな目的の1つであると言える。その大きな目的のもとに,実際には語学学習,文化比較等の具体的な目的の為に国際交流がおこなわれている。
2.ネットワーク
 ここ数年来のネットワークの整備は国際交流の効率を飛躍的にアップさせた。地球の裏側にある国でも数秒で文字のほかに画像,音声も送り届けあうことが可能になった。北欧,アメリカなどからも日常的にメールが届き,あたかもドアの向こう側に世界が開けているといった観である。交流は確かに容易になったが,それだけ前述の交流目的について確かな認識を持つことが必要である。例えば個人的なキーパルを求めている相手に環境プロジェクトの提案をしても双方のニーズが一致しないためにうまくいかないのである。
3.目的にあった交流のために
 では交流目的を明確にした国際交流はどのようにすれば出来るのだろうか? そのための方法を1つ紹介しよう。

<メーリングリスト>

  どのような交流を希望するのか,その期間,生徒数などを詳しく書き,海外の教師が参加しているメーリングリストに投稿するのも適した相手を見つける方法である。

  http://www.classroom.net/に教育メーリングリストの1つがある。参加すると毎日プロジェクト提案のメールが参加者から届き,自分からもリストに投稿することが出来る。

  また,簡単に自分のメーリングリストを開設することの出来るサービスを行っているサイトがhttp://www.egroups.com/にある。トピックごとのメーリングリストを作って利用していくことで交流がより容易になると思われる。
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