すべての生徒が等しく学ぶことができるように、専門家の監修を受け、文字の読みやすさ、図の読み取りやすさ、CUD(カラーユニバーサルデザイン)など、特別支援教育の観点からさまざまな配慮をしました。
特別支援教育の視点
大内 進(星美学園短期大学日伊総合研究所客員研究員)
「特別支援教育の視点」を取り入れることにより、さまざまなニーズを有する生徒、一人ひとりに対応した指導の可能性が広がります。しかし、効果的な授業を展開するためには、そうした個別の指導・支援を充実させるだけではなく、すべての子どもたちを大切にする学級づくりや、どの子にも分かりやすい授業づくりを行うという視点が大切になってきます。よりよい学級集団には、集団と個の視点があるといわれますが、特別支援教育のノウハウの導入については、集団への指導での活用と個への指導での活用の両面の視点をもって柔軟にかつ多様性を重んじて対応していくことが大切だといえます。
リフロー機能、音声読み上げや総ルビ表示など学習を進めやすくするための機能を備えたデジタル教科書や、拡大教科書を用意し、一人ひとりの特性に合った学習をサポートします。
帯グラフや円グラフは細い黒線で区切り、色に頼らない読み取りを可能にしています。教科書の中で使用している色は、色覚に特性のある人でも判別が可能になるよう配慮しています。