新しい教科書では、問いを構造化することで内容のまとまりでの授業がしやすくなっています。各時間の「学習課題」を積み重ねて「節の問い」や「編(章)の問い」を解決する構造になっています。教科書の問いに沿って授業を進めていくことで、主体的・対話的で深い学びを実現することができます。
導入ページでは、各時代の人々や社会の様子を示す資料を生徒が主体的に読み取り、それをもとに話し合う協働的な学びを通して、「編(章)の問い」を立てる活動を提案しています。また、立てた問いの答えを予想することをうながして、その後の学習の見通しをもつことができるようになっています。
本文は原則1授業時間を見開き2ページとし、この1時間で何を学ぶのか、どのようなことに着目して学習を進めるのかを「学習課題」「見方・考え方」で明確に示しました。また、右ページの側注欄には学習課題に対応した「確認」「表現」コーナーを設け、「編(章)の問い」や「節の問い」に答えるための手がかりとなるように工夫しています。
まとめ・ふり返りページでは、習得した知識を確認した後、「編(章)の問い」「節の問い」に答える活動を行います。また、ポートフォリオを用いて学習をふり返ることで、学びの自己調整ができるようになっています。
第1編では、「歴史的な見方・考え方」とは何かを、その活用の仕方とともにわかりやすく解説しています。第2編以降の学習では、「歴史的な見方・考え方」を問いの解決の道しるべとしながら学習を進める一貫した構成になっています。