生徒の意欲を引き出す授業を実現するために,学期末の評価法として,自己評価と相互評価を掲げた。 生徒の日常生活に見られる問題の中に秘められるキーワードとして,まず「対人関係」があげられる。生徒は,学校生活の中で「友人」を第一義的に掲げ,これを重要視する。以前であれば「学業への専念」とされていたことが,今では様相が変化している。仮に「友人関係がうまく行けば学校も楽しくなる。」という仮説が正しければ,これを情報の授業に取り入れることは望ましいことではないだろうかと考えた。そこで,教科「情報」の授業を情報技術の内容だけに限定するのではなく,教室の中での「隣人愛」を意識した授業,つまりInformation Communication Technology:ICT教育※注3へ移行していくことが本校の生徒にとっては望ましいと考え,授業に生徒との対話:コミュニケーション技法を取り入れようと考えた。