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教育実践例 |
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「情報・表現エリア」における取り組み
−普通科総合選択制としての特色づくり− |
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1.大阪府の高校改革と福井高校について |
生徒一人ひとりの興味・関心,能力・適性,進路希望等に対応し,多様な学習と幅広い進路選択ができるよう,府立高等学校において特色づくりが推進されてきた。その中で,普通科の特色づくりの推進として,従来の普通科目を主体としながら,情報,福祉,国際理解,芸術等の専門科目を幅広く選択できる「総合選択制」を導入した学校を整備することが進められてきている。<br>
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この流れに沿って,生徒が個性と可能性を最大限に伸ばせるようになることを目的に,本校は府下で最初の普通科総合選択制の学校として改編された。平成13年4月のことである。今年の3月に改編後,初めての卒業生を出した。<br>
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総合選択制では,「エリア」を設置することになった。生徒は入学後に自分の興味・関心にあった「エリア」を選択し,ある程度のまとまりを持った内容を学習するのである。エリアの数は,「国際コミュニケーション」「福祉ヒューマニティ」「スポーツ健康」「環境自然」「理数」と我が「情報・表現」の全部で6つである。また,多様な科目を用意するために普通科目以外に専門科目や学校設定科目も開設している。科目数だけあげてみると,現在,国語11,地理歴史11,公民8,数学9,理科14,保健体育2,芸術15,外国語14,家庭4,工業1,商業2,体育7,音楽2,美術2,英語2,国際教養7,福祉6,情報3,芸能文化3,環境5で合計すると128科目(エリアで学習する科目を含む)である。<br>
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エリアとして学ぶ科目は,2年次・3年次おのおの2科目ずつである。各科目2単位で計8単位となる。これらの科目以外にもエリアに関連する科目が用意されており,生徒のニーズに応じてそれらを選択することによりエリアで学ぶ内容をより広めることができるようになっている。<br>
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本校の規模は,各学年7クラスである。多様な科目に対応するため,地域との連携や社会人講師の活用,また大学との連携を大いに進めている。 |
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2.情報・表現エリア |
このエリアには,情報に関心のあるものと音楽や美術など芸術に関心のあるものを集めている。芸術はもちろん自己の表現そのものであり,「情報」の学習内容に,自分の伝えたいことを情報機器の活用を通して表現することが含まれるので,情報系と芸術系の2者をあわせて情報・表現エリアとしている。改編第1期は情報系の生徒が約60名,芸術系の生徒が約30名所属した。
改編第1期では,情報系と芸術系ともにパソコンを使ってのデザインや作曲を学ぶ「情報と表現」という科目を2年次で共通履修するという試みを行った。この科目の他,情報系の生徒は情報関連のエリア科目を,芸術系の生徒は芸術関連のエリア科目を残り3科目履修した。現在は,芸術系の生徒が履修する芸術関連科目の単位数を増やす目的で「情報と表現」は情報系だけが受講している。
情報系の生徒には,エリア科目として2年次に「Webページ作成基礎」,それから3年次に「情報実習」と「課題研究」が用意されている。
「Webページ作成基礎」では,タグを入力してページを制作しつつHTMLを理解していくことや画像の処理,GIFアニメーションなどについて学習する。「情報実習」では,さらに段階を進めた学習を行っている。 |
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