日文の教科横断的な展開
特別支援教育・
カラーユニバーサル
デザイン
すべての生徒が等しく学ぶことができるように、専門家の監修を受け、文字の読みやすさ、図の読み取りやすさ、カラーユニバーサルデザインなど、特別支援教育の観点からさまざまな配慮をしました。
特別支援教育の視点
大内 進(国立特別支援教育総合研究所名誉所員・特任研究員)
「特別支援教育の視点」を取り入れることにより、さまざまなニーズを有する生徒、一人一人に対応した指導の可能性が広がります。しかし、効果的な授業を展開するためには、そうした個別の指導・支援を充実させるだけではなく、全ての子どもたちを大切にする学級づくりや、どの子にも分かりやすい授業づくりを行うという視点が大切になってきます。よりよい学級集団には、集団と個の視点があるといわれますが、特別支援教育のノウハウの導入については、集団への指導での活用と個への指導での活用の両面の視点をもって柔軟にかつ多様性を重んじて対応していくことが大切だといえます。
文字の読みやすさへの配慮
ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)
4教科の教科書すべてにUD フォントを採用しています。
数学
振り仮名
振り仮名(ルビ)についてもUDフォントを採用するとともに、
各教科で振り仮名をつけるルールを変更し、振り仮名を増やしています。
社会 地理
図の読み取りやすさへの配慮
社会 歴史
線の色だけでなく線種を変更して違いを明確にし、凡例表示ではなく折れ線に吹き出しをつけています。
カラーユニバーサルデザインへの配慮
道徳
内容項目の4つの視点を、色と形から見分けられるようにしました。
美術
色覚の特性のある生徒でも色名が覚えられるように配慮しました。
数学
土・日のグラフに斜線を加えることで、色以外の情報でも、月~金のグラフと識別できるようにしました。
社会 公民
細い黒線で区切り、色に頼らない読み取りを可能にしています。
教科書の中で使用している色は、色覚に特性のある人でも判別できるように配慮しています。