美術 教科書のポイント(2)
授業を考え抜いた
教科書
3分冊で深まる学び
日々生徒と向き合っておられる全国の先生方と繰り返し検討を行い、3学年の発達の段階を踏まえ、各冊に特設企画を充実させました。3冊を通して系統立てられた題材構成で生徒の資質・能力をさらに高め、各学年でのきめ細かい学習指導ができるようにしました。
美術1 各分野の導入ページ
「美術」に初めて出会う中学1 年生では、「絵や彫刻」「デザインや工芸」「鑑賞」の各分野に導入ページを設けました。各分野最初の授業や、活動の中で繰り返しねらいを確認することができます。
美術2・3上 あなたの美をみつけて
中学2年生では、生活の中の美術の働きに気付く感性を育み、造形的な見方・考え方を広げることができるように、生徒自らが見つけて撮影した「美」を掲載しています。
美術2・3下 社会に生きる美術の力
「将来を見つめだす中学3年生では、3年間の美術の活動の中で身に付けた学びが将来どのような場面で生かされるのかについて、さまざまな分野で活躍されている3名の方からメッセージを頂きました。
- ・2015年ノーベル生理学・物理学賞受賞 北里大学特別栄誉教授 大村智さん
- ・フードコーディネーター・料理家 冷水希三子さん
- ・大阪大学大学院経済学研究科教授 松村真宏さん
主体的・対話的で
深い学びの実現に向けて
本教科書は、生徒が学習の基盤となる言語能力などの資質・能力を身に付けることができるよう、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた手立てを紙面に取り入れました。
言語能力の育成に配慮しました
発想や構想の際に、感じたことや考えたことを言語化するためアイデアスケッチなどを活用する事例を紹介しています。また、作品などを鑑賞する際には、他者との対話を通して見方・考え方を広げる活動を紹介しています。
問題発見・解決能力の育成に配慮しました
デザインや工芸などの分野では、美術の学びの中でも特に他者意識が起点となる題材を多く設定しています。制作過程で問題を発見し、試行錯誤しながら解決する力を付けることは、プログラミング的思考にもつながります。
情報活用能力の育成に配慮しました
動画を編集する技法やVR (ヴァーチャル・リアリティ)技術を活用した事例を紹介し、表現や鑑賞の活動中に情報機器の活用を通して情報活用能力の育成を図れるようにしました。