美術 教科書のポイント(1)

生徒が自ら
学びたくなる教科書

よりリアルな鑑賞体験を

例えばある作品を鑑賞するとき、その印刷の色味や画像の鮮明さなどにより、作品の印象がまったく変わってしまうことがあります。本教科書で学ぶ生徒たちに、よりリアルな鑑賞体験をお届したい。その思いから、原寸大の鑑賞図版や、色味をとことん追求した『神奈川沖浪裏』などを掲載しています。

高精細印刷で追求した 色味・摺り・彫り
見ごたえのある浮世絵題材

通常印刷の 4 色に、2 色の特色インクを加えることで、波に使用されている 2 種類の藍の違いや白波の繊細な陰影など、実物に近い色味を再現しました。また、すみだ北斎美術館が所蔵する、北斎自身が色味を監修した初摺の作品データを使用しています。

  • 伝統的に使用されていた、植物由来の藍。
  • 海外から輸入された顔料のベロ藍(プルシアン・ブルー)。
    北斎ブルーとも呼ばれ、鮮やかな発色が特徴。

北斎ブルーを忠実に再現『神奈川沖浪裏』
すみだ北斎美術館館長 橋本光明先生(著作者)

高精細印刷により、江戸当時の技法を実感 『奴江戸兵衛』『当時三美人』
慶應義塾大学教授・国際浮世絵学会常任理事 内藤正人先生

紙面サイズを生かした迫力のある『火焔型土器』

本教科書の版型は、 A4 ワイド版(見開き幅 45.9cm )です。その版型を生かして作品を大きく掲載することで 、鑑賞授業をより充実できるようにしました。

折って実感、 屏風のしかけ

生徒が屏風の奥行きや印象の違いを実感的に理解できるように、実際に教科書の紙面を折って、 立てて鑑賞できる観音開きの造本にしました。

主題を生み出す 発想や構想の手立て

生徒の「やってみたい」を引き出し、自ら主題を生み出せるように、たくさんのヒントを掲載しました。さまざま作品や情景写真、作者の言葉を取り上げることで、発想や構想に関する資質・能力を育み、生徒一人一人の表現の幅が広がるように配慮しました。

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学びを支えるQRコンテンツ

生徒の主体的な活動をサポートできるように、必要に応じてQRコンテンツを掲載しています。
掲載作品や技法への理解を深めることができ、授業中や家庭学習にご活用いただけます。
先生の授業準備のご負担軽減にも配慮しました。

さまざまな技法解説動画「マーブリング」

技法を動画で確認

安全で確かな技能の習得ができるように、QRコンテンツから技法の流れを確認できます。

クリックすると別ウィンドウでコンテンツを表示します。

生徒作品『勝利の瞬間』360度鑑賞

直感的な操作でさまざまな角度から作品鑑賞

360度回転させたり、拡大したりして、紙面に掲載されている生徒作品を細かく観察することができます。

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