令和6年度 教科書
「新・社会と情報」
教科書としてのスタンダードを目指して。
本文での解説は要点をしぼり、「アカデミック・スキルズ」などの実習はより具体的な解説になりました。全体的なバランスを調整することで、問題解決にも無理なく取り組むことができる教科書になりました。
表紙の説明
3DCGで用いられるポリゴン風に「コンゴウインコ」を描きました。色彩の鮮やかさは「表現力」を、人の言葉を使って会話を楽しむ特徴から「コミュニケーションの楽しさ」を、そして、大きく翼を広げてはばたくイメージには、教科書で学んだ力を大いに発揮し、社会で活躍して欲しいという「巣立ち」の思いを込めました。
Point
知識・技能を自己評価できるチェックリストと「情報」の存在や役割を意識させる内容で構成された序章
「知っておいて欲しいこと(基本)」と「知っていると面白いこと(資料)」をはっきりと分けて示した本文での解説
授業イメージをより具体的に。進化した4つの「アカデミック・スキルズ」
終章「問題解決」では特に問題の発見から明確化までを丁寧に説明
未来の情報社会を見据えた議論のテーマを5つ紹介
取り組み
特別支援教育・カラーユニバーサルデザイン
誰もが使いやすく学びやすい教科書をめざして、国立特別支援教育総合研究所客員研究員の大内進先生に校閲をお願いしました。特別支援教育やユニバーサルデザインの観点から、見やすさ、読みやすさ、分かりやすさに配慮した教科書作りに努めています。
防災・安全教育
関西大学教授の河田惠昭先生に校閲をお願いしました。昨今の防災・安全教育の重要性から考えて、防災・安全に関わる内容を取り扱い、生徒の意識を高めたいと考えています。
著作関係者
著作者
- 水越敏行(大阪大学名誉教授)
- 村井 純(慶應義塾大学教授)
- 生田孝至(岐阜女子大学理事・大学院教授)
- ほか37名
目次
「社会と情報」の学習内容を、要点を厳選して解説しました。資料的な内容は「資料」と示すことで基礎的な内容とは区別しています。また問題解決を支える情報活用の実践力を確実に身に付けることを目的として、各章の「アカデミック・スキルズ」を充実させています。
序章:「社会と情報」とは
- ※オリエンテーション的な位置づけの章です。
- 情報社会について学ぶ意義
- 自己評価(情報モラル、基本操作と基礎知識)など
第1章:情報社会に生きるわたしたち
- ※「社会と情報」の冒頭で学習したい生徒の身近な問題と、情報安全に関連する内容を学ぶ章です。
- インターネットの広がり
- ソーシャルメディア(資料)
- サイバー犯罪
- 知的財産、個人情報、プライバシーなど
- +アカデミック・スキルズ(1)「レポートの作成」
第2章:情報社会とディジタル技術
- ※情報技術のしくみについて学ぶ章です。
- 情報のディジタル化
- コンピュータネットワークのしくみなど
- +アカデミック・スキルズ(2)「プレゼンテーション」
第3章:情報社会と情報システム
- ※社会を支える情報システムについて学ぶ章です。「情報の科学」で扱う内容も「資料」の位置づけで
扱っています。
- 情報システム
- 情報セキュリティ
- モデル化とシミュレーション(資料)
- データベースとビッグデータ(資料)
- アルゴリズムとプログラミング(資料)など
- +アカデミック・スキルズ(3)「数値データの活用」
第4章:情報社会と問題解決
- ※問題解決の手順や手法について学ぶ章です。また、未来の情報社会を題材として討議する学習の場面も用意しています。
- 情報格差、テクノストレス
- 問題解決とは
- 問題解決で使える手法
- [議論]未来の情報社会など
- +アカデミック・スキルズ(4)「仮説と検証」
内容解説資料
2019~2021年度用電子ブック(2.0MB)
高等学校「情報科」教科書ダイジェスト版電子ブック(8.4MB)