日本文教出版 社会と情報(社情306) 教科書テキストデータ ---------------------------------------------------------------- 序章 情報社会とわたしたち ---------------------------------------------------------------- 【p12】 3.「社会と情報」の学習に入る前に 自己評価 ■あなたがいまもっているスキルや知識を,次の4段階で自己評価してみよう。 A:とても自信がある B:自信がある C:自信がない D:まったく自信がない (スキル) (1)コンピュータの起動と終了の操作ができる。 (2)キーボードやマウスを使って文字入力ができる。 (3)パスワードを適切に管理することができる。 (4)コンピュータから電子メールを送ることができる。 (5)インターネット上の検索エンジンで知りたい情報を集めることができる。 (6)コンピュータを使ってレポートを作成することができる。 (7)コンピュータを使ってグラフや表をつくることができる。 (8)たくさんの人の前でプレゼンテーションをすることができる。 (9)簡単なWebページをつくることができる。 (10)コンピュータを使ってマルチメディア作品をつくることができる。 (知識) (1)ハードウェアとソフトウェアの違いを説明できる。 (2)ファイル,フォルダとは何かを説明できる。 (3)情報をディジタル化することの長所と短所を説明できる。 (4)テレビや新聞とインターネットとの違いを説明できる。 (5)インターネット上のコミュニケーションの特徴を説明できる。 (6)個人情報とは何かを説明できる。 (7)人の作品を利用するときに注意しなければならないことを説明できる。 (8)自分でつくった絵や音楽の権利について説明できる。 (9)インターネットを利用した犯罪にはどのようなものがあるかを説明できる。 (10)情報社会の秩序を守るための法律にはどのようなものがあるかを説明できる。 【p13】 ■次のものを自由に使いこなせるか自己評価してみよう。(A~Dの4段階) プリンタ ディジタルカメラ イメージ・スキャナ プロジェクタ Webブラウザ 文書処理ソフトウェア 表計算ソフトウェア プレゼンテーションソフトウェア 画像処理ソフトウェア 映像処理ソフトウェア テレビ会議システム その他(いままでに使ったことのあるソフトウェアを記入しよう。) 【p14】 ○情報モラル  次のことについて考えてみよう。 ・携帯電話の利用場面  次のような場所で携帯電話を利用する際に注意することはなんだろうか。使用が禁止されている場所はどこだろう。また,携帯電話のそれぞれの機能によっても利用できるものとできないものの違いがありそうだ。 ・電車やバスの中 ・自転車に乗りながら ・歩行中 ・レストランの中 ・映画館の中 ・飛行機の中 ・病院 ・書店 人に迷惑のかかることはだめだよね。あとは,なんだろう。 ・携帯電話のカメラで次のようなものを撮影することに問題はないだろうか。どんなことに注意すれば撮影しても大丈夫だろうか。 ・動物園で動物を撮影する。 ・遠足で友だちと記念写真を撮る。 ・駅にはってある芸能人のポスターを撮る。 ・書店でメモ代わりに雑誌記事の写真を撮る。  情報社会で適切な活動を行うためのもとになる考え方や態度のことを情報モラルという。人の迷惑になっていないかどうかを考えて行動することは基本中の基本である。加えて情報機器やネットワークを利用する際にとくに注意が必要な事柄も多い。使い方を誤ると犯罪に巻き込まれるおそれのあることもあるし,自分が法律違反を起こす可能性もある。健康を害さないかどうかなどについても考える必要があるだろう。  右ページの事柄について,情報モラルの視点から考えてみよう。ほかの人がどのように考えているかも聞いてみよう。 ※側注 (考えるヒント) ・人通りが多いところと少ないところでも違うかもしれない。 ・通話は禁止されているがほかの機能が使えるということはないだろうか。 ・電源が入っているだけで大変なことになる可能性のある場所もある。 ・悪いことをしていると疑われる場合もあるかもしれない。 (考えるヒント) ・自分が写真を撮られることを考えてみよう。誰に撮られるならよくて,誰に撮られるのは嫌だと思うだろうか。 ・場合によっては訴えられる可能性もある。どんな権利や法律に触れるのだろうか。 (1)情報モラル  個々の注意点や心構えなどは1~3章の中で具体的に説明する。 【p15】 ○:問題はない  ×:問題がある  △:どちらともいえない (インターネットへの書き込みに関する問題) (1)友だちが失敗したことについて電子掲示板に書き込んだ。 (2)考え方が自分と異なる人がいたので反対意見を書き込んだ。 (3)電子掲示板上に,ある飲食店の味の悪さを書き込んだ。 (4)友だちが描いたイラストを本人には何もいわずにインターネット上に公開した。 (5)商品券をもらうためにアンケートサイトで個人情報を入力した。 ほかの人の意見 (電子メールに関する問題) (1)迷惑メールに配信停止依頼を返信した。 (2)あるWeb サイトの閲覧料金を請求されたので支払った。 (3)広めてほしいという内容のメールが友だちから届いたので知り合いに転送した。 (4)内容がわからない添付ファイルだが,友だちからのメールなので開いた。 (5)インターネットで知り合った趣味の合う人とメールで会う約束をした。 ほかの人の意見 (パスワードに関する問題) (1)一つのパスワードをいろいろなWebサイトで使っている。 (2)たくさんあって覚えきれないのでメモしている。 (3)偶然友だちのパスワードがわかったのでログインしてみた。 ほかの人の意見 (コピーについての問題) (1)レポート課題を他人のWebサイトからコピーして提出した。 (2)自分で楽しむために父親の音楽CDをパソコンに取り込んだ。 (3)お気に入りのJ-POPの曲に自作の歌詞をつけて公開した。 ほかの人の意見  ここでの話し合いではさまざまな意見が出るはずだ。一概に悪いとはいい切れないこともあるし,情報技術のしくみを理解することではじめて,よいか悪いかを判断できるものもある。この教科書を通して情報と社会,技術,人とのかかわりをしっかり学び,適切な判断ができるようになろう。