ブックタイトル令和3年度版「中学社会 地理的分野」内容解説資料

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概要

令和3年度版「中学社会 地理的分野」内容解説資料

⇒ 持続可能な社会,持続可能な開発目標(SDGs)にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 持続可能な社会を実現するための諸課題を地球的課題や地域の課題(社会的課題)として取り上げ,諸課題を自らの問題として捉え,その解決をめざして行動できる態度を培うことができるように構成している。⇒ P.66-67,77,94-95,188-189,258-259 など◆ 「3編3章 日本の諸地域」の章末でSDGs の17 の目標を示し,これまでの学習をSDGs の視点からふりかえるとともに,「3編4章 地域のあり方」で地域の課題を見出し,地域の在り方を構想することに備えることができる構成となっている。⇒ P.262,263-273⇒ 環境問題や環境保全にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 地球規模の環境問題や環境保全を地球的課題として取り上げるとともに,日本における環境問題や環境保全を地域の課題(社会的課題)として取り上げ,これらの諸課題を自らの問題として捉え,その解決をめざして行動できる態度を培うことができるように構成している。⇒ P.66-67,104,174-175,197,258-259 など⇒ 災害・防災にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 「3編2章 日本の地域的特色と地域区分」では,様々な災害や防災・減災(自助・共助・公助)について,体系的に詳しく学習することができる。また,具体的かつ実践的な活動を取り上げることで,生命や安全の確保に主体的に取り組むことができるようにしている。⇒ P.144-151◆ 「3編3章 日本の諸地域」では,災害・防災に関する各地方の諸課題を学習することができるように構成している。⇒ P.190,199,209,230-231,242-247 など⇒ 伝統・文化にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 我が国における伝統・文化の現状と,それを守り,未来に継承していく人々の思いや取り組みについて,随所に写真,地理+α(コラム)などを設定している。◆ 各地方に生きる人々の視点に立って,各地に息づく文化を取り上げるとともに,現代文化についても積極的に取り上げている。⇒ P.172-173,196-203,225,240-241,253 など⇒ 我が国の国土と歴史への理解と愛情にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 我が国や諸外国の国旗について,そこに込められた人々の思いや,象徴として尊重され大切に扱われていることを明記している。⇒ P.6-7◆ 日本の領域についての学習では,日本固有の領土である北方領土・竹島の領土問題を的確に取り上げるとともに日本固有の領土である尖閣諸島には領土問題は存在していないことを明記している。また,日本の領域をめぐる諸課題の解決に向けて,どのような取り組みが必要かを考えさせる内容になっている。⇒ P.16-19⇒ 平和や国際理解にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 世界と日本の地域的特色の学習を通して,多文化共生社会の重要性を認識し,我が国や郷土を愛する心情を育てるとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を育てる内容になっている。⇒ P.55,70-71,78-80,173,182-183 など⇒ 東京2020 オリンピック・パラリンピック,大阪・関西万博にかかわる内容は,どのように選択され位置づけられているか。◆ 東京2020 オリンピック・パラリンピック及び2025 年開催の大阪・関西万博について十分に取り扱っており,多文化共生社会や持続可能な社会について生徒の興味・関心を促すことができる。⇒東京2020 オリンピック・パラリンピック(P.220,232),大阪・関西万博(P.204)⇒ 世界の諸地域学習,日本の諸地域学習は,どのような構成になっているか。◆ 「2編2章 世界の諸地域」「3編3章 日本の諸地域」の構成を可能な限り統一しており,生徒の学習のしやすさに配慮している。◆ 最初の4ページで,州・地方を?写真等で視覚的に捉えて単元の導入とし,?自然環境や人文環境の概要を大観している。続く8ページで,州における主題や地方における考察の仕方をもとに,?主題学習・動態地誌的学習を行い,地域的特色を追究している(一部の州では4ページ)。最後の2ページで,?単元のふりかえりを行い,学習を掘り下げる自由研究,学習のまとめにあたる○○州(○○地方)をふりかえるに加えて,主体的・対話的な問いや活動であるアクティビティ,チャレンジ地理で様々なシンキングツールを取り上げている。このような構成とすることで,州・地方の地域的特色を確実に捉え,単元全体で主体的・対話的で深い学びを実現するようにしている。⇒アジア州(最初の4ページ/ P.44-47,続く8ページ/ P.48-55,最後の2ページ/ P.56-57)⇒九州地方(最初の4ページ/ P.164-167,続く8ページ/ P.168-175,最後の2ページ/ P.176-177)⇒ 配列や分量は適切か。◆ 配列は,学習指導要領の構成に合致した3編構成で,詳細な学習に陥ることのないよう,学習内容の構造化と焦点化を図っている。また,103 時間の授業時数で学習が完結でき,学習指導要領が示す地理的分野の授業時数115 時間からいって妥当な分量である。⇒ 小学校社会科との連携や,生徒の発達段階に対して,どのような配慮がなされているか。◆ 小学校社会科との連携コーナーを教科書の随所(本文ページ脚注部)に設けるとともに,各章の導入ページで小学校で学習した内容を示し,小学校社会科における地理的分野に関わる学習内容を,学習した学年も含めて再確認できる構成にしている。⇒連携コーナー(小学校社会科/ P.140,156 など),小学校で学習した内容(P.43,119 など)◆ 主体的・対話的な問いや活動であるアクティビティ,チャレンジ地理におけるシンキングツールの配列,地理的技能の習得のためのスキルUP の配列は,発達段階を考慮したものとなっている。◆ 教科書冒頭では,トライで生徒の興味・関心を高めながら思考力・判断力・表現力等の向上を図る活動をさせ,その後資料活用,深めようで徐々に思考力・判断力・表現力等の内容を深めていくなど,発達段階を考慮した構成としている。⇒ 歴史的分野や公民的分野との連携について,どのような配慮がなされているか。◆ 歴史的分野・公民的分野との連携コーナーを教科書の随所(本文ページ脚注部)に設けている。歴史的分野との関連では,地理的事象の歴史的背景を,歴史的分野との学習順序にも配慮しつつ確認できるようになっている。公民的分野との関連では,現代社会の諸課題等について,公民的分野の学習につなげていくことができるようになっている。⇒連携コーナー(歴史・公民/ P.18,74,166,198,272 など)⇒ カリキュラム・マネジメントについて,どのような配慮がなされているか。◆ 学校ごとの生徒の姿や地域の実情に合わせ選択・活用できるように各種の教材が設けられている。◆ 3編では,「3編1章 地域調査の手法」の調査結果を念頭に置きながら「3編2章 日本の地域的特色と地域区分」「3編3章 日本の諸地域」の学習を進め,その結果を踏まえて「3編4章 地域のあり方」で地域の課題を見出し,地域の在り方を構想する構成となっている。このような構成を取ることで,教科書の事例を参考にしながら,生徒の姿や地域の実情に応じた地誌学習や地域調査を進めることができるよう配慮している。◆ 「3編1章 地域調査の手法」(事例地域:京都市伏見区)と「3編4章 地域のあり方」(事例地域:京都市)は,修学旅行の事前準備や当日の現地での活動など,教師や生徒が京都を訪れる際にも活用することができる。⇒ 学習の深化と発展,生徒の家庭学習に対して,どのような配慮がなされているか。◆ デジタルマークを設け,発行者のウェブサイト上で公開している写真・動画や資料等の教材に生徒が主体的にアクセスできるようにしている。⇒ P.VII,28,44,57,140 など◆ トライ,深めよう,資料活用,アクティビティなど,随所に問いや活動を設けて,生徒が主体的に学習を行うための教材やシンキングツール等を豊富に紹介している。◆ 各章末や2編2章・3編3章各節末には,○○州(○○地方)をふりかえる,アクティビティといった単元全体にかかわる問いや活動を設け,自学自習や自己評価に対応している。◆ 巻末に用語解説を設け,地理的用語を6種類に区分してわかりやすく解説するとともに,その用語が重要語句になっているページを参照できるように工夫している。⇒ P.280-283⇒ 文章および図版等の表現は正確か。◆ 本文や地図・写真・グラフ・しくみ図等の図版類すべてにわたり,内容はもとより用語の一つ一つにも細心の注意を払うとともに,きわめて正確でかつ最新の資料を選択している。⇒ カラーユニバーサルデザイン(CUD)や特別支援教育への対応や,表記・表現について,どのような工夫や配慮がなされているか。◆ 特別支援教育・カラーユニバーサルデザインの専門家の校閲を受け,すべての生徒が等しく情報を読み取ることができるように,配慮が行きわたっている。◆ 本文は,原則1授業時間=見開き2ページとなっており,紙面は学習内容を理解しやすいように,授業や生徒の思考の流れに即したレイアウトで構成されている。◆ 見開きページの右端には,インデックスを設けて,生徒が学習している単元を常に確認できる工夫がなされている。◆ 文字は,視認性の高さで実績のあるユニバーサルデザインフォント(UD フォント)を使用している。◆ 本文は平易な文章で,抽象的・網羅的な記述を避けて,具体的に記述している。◆ 漢字の使用は,細心の注意を払い,小学校6 年生以上で学習する漢字や,固有名詞などは見開き2ページの初出にふりがなを付し,読みまちがいのおそれがあるものや地名・人名等については教育漢字であっても極力ふりがなを付して,読み取りやすくしている。◆ ふりがなは,大きめのゴシック体を使っており,視認性を高める配慮をしている。◆ 重要語句は太字にして,全てふりがなが付されている。また,学習上重要な語句は,複数の単元で必要に応じて繰り返し重要語句にして,確実な習得を図っている。◆ 図版には番号を付すとともに,本文にも関連する図版番号を添えており,本文と図版を関連して読み取らせるようにしている。◆ 1編~3編4章の編・章ごとに単元の色を統一して示すことで,現在,学習している単元が常にわかるようになっている。◆ 地図・写真・グラフ・しくみ図等の図版類は,カラーユニバーサルデザインに対応した配色にするほか,形や模様,線の種類など,色以外の情報でも識別できるように配慮している。⇒ 装丁にはどのような工夫がなされているか。◆ 表紙の装丁は,地理的分野の学習内容を想起させる写真や教科書中に登場するキャラクターのイラストを配置し,親しみやすく,かつ生徒の学習意欲を喚起するものとなっている。⇒ 大きさ・判型について◆ 見開きページの情報量を充実させるため,ワイドなAB 判が採用されている。⇒ 耐久性や人や環境への配慮がなされているか。◆ 製本は,堅牢なあじろ綴じを採用し,針金綴じよりも大きく開き,かつ閉じにくい本になっている。また,良質で軽い紙を使用して重量をおさえるとともに,十分な強度で裏写りが少なくなるよう配慮され,表面も汚れを防ぐよう加工している。◆ 印刷は,植物油インキを使用している。また,製本には化学物質過敏症の原因物質は使用せず,再生紙を使用して人体や環境への影響を少なくしている。⇒ 拡大教科書について◆ 本文が18,22,26 ポイントの3 種類の拡大教科書の発行が予定されている。⇒ デジタル教科書・教材について◆ 教科書と同一の内容を収録し,拡大・リフロー,機械音声読み上げ,色の反転・配色設定,総ルビ表示等の特別支援にも効果的な機能をもつ学習者用デジタル教科書や,動画・アニメーション表示などの豊富なコンテンツを収録した指導者用デジタル教科書(教材),学習者用デジタル教科書+教材の発行が予定されている。本書の主な教科書検討の観点 内容の特色 関連箇所 本書の主な教科書検討の観点 内容の特色 関連箇所⇒ P.12-13 ⇒ P.34⇒ P.18-19⇒ P.24-29⇒ P.18-19⇒ P.30-31⇒ P.13,15⇒ P.8-9P.24-29⇒ P.32-33,裏表紙⇒ 表紙⇒ P.8-9⇒ P.9,32⇒ P.32⇒ P.32⇒ P.32⇒ P.32⇒ P.32⇒ P.32-33⇒ P.33⇒ P.46-47⇒ P.32⇒ P.33⇒ P.6-9⇒ P.8-9⇒ P.8-9,15,P.16-17⇒ P.12-13,P.27⇒ P.20-21⇒ P.20-21⇒ P.26⇒ P.26⇒ P.29⇒ P.28⇒ P.10-13,P.24⇒ P.10-13⇒ P.10-15⇒ P.42⇒ P.34-35⇒ P.15,16⇒ P.16-17⇒ P.18-19,P.2740 41内容の選択組織・配列・分量内容の程度印刷・製本・その他内容の程度正確性及び表記・表現