授業のながれ

概要

作品に宛てたお手紙を書くことを通し、作品に描かれた人や物などの特徴をとらえ、描かれた作品について考える力を育む。

活動

作品群からお気に入りの作品をひとつ選び、扱う人・物のいろいろな特徴や事象を、作品の世界に入り込んだ視点でよく見る。鑑賞したことから、自分が感じたこと、気づいたことを作品に宛てた手紙として書く。手紙の内容をペアやグループで話し合い、他の人の見方や感じ方の違いに気づく。

  1. クラス全体に作品と(先生が書いた)お手紙を例示し、「ここから何を感じた」「こんなことを想像した」「ここを面白いと思った」などお手紙を書いた理由を紹介する。
  2. 手紙を出したい作品を選び、よく見る。
  3. 作品を見て感じたこと、気になったことをワークシートに書く。
  4. ワークシートの内容をもとに手紙を書く。
  5. 活動を終えて、おもしろかったことをクラスの中で発表し合う。

導入の例

先生「先生、お手紙書いてきたの」
児童「誰に?」
先生「絵に」
児童「絵に~!?」「変なの~」

先生「まあまあ、実はこの絵のひとに向けて書いたんだよね」
児童「ほ~」

先生「どんなお手紙書いたか、みんな聞いてくれる?」
児童「は~い」

読み終わったら、作品を見て気づいた点(目、帽子、肩、姿勢、椅子など)と手紙の関係をいくつか紹介して、みんなも自由に想像して書いてみようと持ち掛ける。

指導の留意点

  • 学びを深めるため、4人程度のグループで、お互いの活動が見えるように座り、必要があればすぐに友達と対話できるようにすることが望ましい。
  • クラスの実態によっては、
    ①グループで1つの作品に取り組むがそれぞれで手紙を書く
    ②グループで1つの作品に取り組み、1つの手紙を書く
    なども考えられる。
  • 個々の子どもの見方、感じ方の価値を肯定的に認め、発言や思い付きのよさを共感的に受け止めるよう努める。
  • 児童には、グループで対話をする際に、どこからそう思ったか理由を述べるように声を掛ける。
  • 作品に登場する人物や物(擬人化)に対して、手紙を書くように促す。作者やモチーフになったものに宛てた手紙にならないようにする。
  • 手紙に書く内容について、人を傷つけたり、誹謗中傷したりする言葉を使わないよう指導する。
  • 手紙の宛先や差出人の名前は子どもの自由な発想で、ペンネームなどで書いてよいと伝える。