ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

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概要

小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

834 レイアウトの名称文章や図版などのレイアウトの要素は,その位置や機能によって,それぞれに名称があります。①版 面(はんづら)「版面」というのは,基本的には印刷用紙の中の文字や写真,図版などが入る範囲を指します。その残りを「余白」といいます。ノド・天・小口・地が本の余白となります。余白の取り方の基本的な考え方は,見開きページが,見て一体感をもてるようにすることです。ノドのアキが狭すぎると,広げたときに読みにくくなる恐れがあるので,注意が必要です。版面は「はんめん」ともいいます。②ノ ド 本を綴じる側のことです。③小 口本を綴じる面の反対側の断裁された面のことです。④天断裁された本の上の面のことで,「頭(あたま)」ともいいます。⑤地断裁された本の下の面のことで,「罫下(けした)」ともいいます。5 ページ数の設定本文用紙と同じ紙で印刷されるものがページ数になります。つまり,「扉」から「執筆者一覧・奥付」までがこの本のページ数です。ページ数を設定する際,注意しなければならないことは,本文の印刷は16 ページを1単位としておこなわれるということです。次に一般的な副読本のページ数を示しておきましたので参考にしてください。○ 80 ページ  (16×5)  88 ページ  (16×5+8×1)○ 96 ページ  (16×6) 104 ページ  (16×6+8×1)○112 ページ  (16×7) 120 ページ  (16×7+8×1)○128 ページ  (16×8) 136 ページ  (16×8+8×1)○144 ページ  (16×9) 152 ページ  (16×9+8×1)○160 ページ  (16×10) 168 ページ  (16×10+8×1)6 印刷用紙日本工業規格(JIS)の「紙加工仕上寸法」で規定された寸法に従った大きさの紙を規格判といい,それにはAシリーズとBシリーズとがあります。Aシリーズは面積が1m2 のものをA列0判(A0判)とし,Bシリーズは面積が1.5 m2 のものをB列0判(B0判)とし,ともに番号が一つ大きくなるごとに長編と面積が半分になるように決められました。JIS の紙加工仕上寸法とは異なる規格外の寸法でつくられた本もあります。四六判,新書判などで,AB 判(ワイド判)の教科書もJIS 紙加工仕上寸法からすれば規格外ということになります。JIS 規格の紙は,普通は16 ページで折ることが多く,印刷する場合は,原則として全紙でおこなうので,片面8ページ,両面で16 ページに印刷されます。そして,これを所定の方法で折っていくとページ順になります。この16 ページを1単位として「台」(1台,2台……)とよんでいます(「折り」ともいいます)。つまり16 の倍数がもっとも理想的なページ数といえるわけですが,16 の半分の8の倍数でもかまいません。