ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

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概要

小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

70 Ⅳ 単元構成の参考事例(4年)2 健康なくらしを守る(全22 時間)新学習指導要領の内容…第4学年(2) アの「知識及び技能」として,「(ア)飲料水,電気,ガスを供給する事業は,安全で安定的に供給できるよう進められていることや,地域の人々の健康な生活の維持と向上に役立っていることを理解すること。(イ)廃棄物を処理する事業は,衛生的な処理や資源の有効利用ができるよう進められていることや,生活環境の維持と向上に役立っていることを理解すること。(ウ)見学・調査したり地図などの資料で調べたりして,まとめること。」を示している。 イの「思考力,判断力,表現力等」として,「(ア)供給の仕組みや経路,県内外の人々の協力などに着目して,飲料水,電気,ガスの供給のための事業の様子を捉え,それらの事業が果たす役割を考え,表現すること。(イ)処理の仕組みや再利用,県内外の人々の協力などに着目して,廃棄物の処理のための事業の様子を捉え,その事業が果たす役割を考え,表現すること。」を示している。新学習指導要領での変更事項等① 人々の健康を支える事業を理解し,役割を考え表現する 飲料水,電気,ガスを供給する事業においては,地域の人々の健康な生活の維持と向上に加え,新たな内容に「安全で安定的」に供給できるように進められていることが加わっている。② 人々の健康や生活環境を支える事業を理解し,役割を考え表現する 廃棄物を処理する事業においては,資源の有効利用に加え,新たな内容に「衛生的な処理」が加わっている。また内容の取扱いにおいて「現在に至るまでに仕組みが計画的に改善され公衆衛生が向上してきたこと」が加わっている。③社会生活を営む上での法やきまり これまで飲料水,電気,ガスの確保及び廃棄物の処理の内容において扱うものとされていた「法やきまり」は,廃棄物の処理に限定されている。大単元について学習活動を充実させるために調査活動を軸に学習を展開する 飲料水,電気,ガスを供給する事業や,廃棄物を処理する事業は,生活を営む上で欠かすことができないものであり,日常との関わりも深い。しかし,供給の仕組みや経路や,県内外の人々の協力については,普段は目にすることも意識することも少ない。そこで,児童の身近な家庭や学校での様子から調べ,問題意識を醸成しながら学習問題をつくり,見学や資料の調査活動を主軸として,学習を発展させていくことが大切である。社会的事象の見方・考え方を働かせる 飲料水の供給においては,地域的な広がりを意識しながら水源地から,ダム,浄水場などの経路を経て届けられていることを捉えさせる。廃棄物の処理においては,広域的な収集や,高度な技術を利用した集中的な処理,資源の分別や再生品・排熱の利用などが進められていること,歴史的に公衆衛生の仕組みが発展してきたことを捉えさせる。いずれの事業も,関係機関や人々の協力によって営まれていることに目を向け,生活に関連づけて事業の社会的な役割を考え表現できるようにする。児童自らが選択・判断をする 節水,ごみの減量,資源の再利用などについて,市や地域・学校・家庭での取り組みに児童自らも協力しようとする態度を養い,自らができることやすべきことを選択・判断できるようにする。