ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

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概要

小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

66 Ⅳ 単元構成の参考事例(3年)新学習指導要領の内容…第3学年(4) アの「知識及び技能」として,「(ア)市や人々の生活の様子は,時間の経過に伴い,移り変わってきたことを理解すること。(イ)聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりして,年表などにまとめること。」を示している。 イの「思考力,判断力,表現力等」として,「(ア)交通や公共施設,土地利用や人口,生活の道具などの時期による違いに着目して,市や人々の生活の様子を捉え,それらの変化を考え,表現すること。」を示している。新学習指導要領での変更事項等①元号を用いた言い表し方を取り上げる 市の様子の移り変わりについて,博物館や資料館等の関係者や地域の人などへの聞き取り調査をしたり,関係機関が作成した資料などで調べたりして,年表などにまとめる技能を身につけることが求められている。年表にまとめる際は,時期の区分について,昭和,平成など元号を用いた言い表し方などがあることを取り上げる必要がある。②租税の役割に触れる 「公共施設」について取り上げる際,公共施設の建設や運営には市役所が関わってきたことや,その建設や運営には租税が重要な役割を果たしていることに触れるようにする。ただし,発達段階も考慮して,税金の仕組みの詳細については扱わず,“みんなで使うものは,みんなから集めたお金でつくったり,使ったりしている”ということを理解することができるようにしたい。③ 人口を取り上げる際には,少子高齢化や国際化に触れ,これからの市の発展について考えることができるように配慮する 人口を取り上げる際は,算数の学習に合わせ,表や棒グラフを活用するなど,大まかに増減の傾向を捉えるようにする。 また,少子化や高齢化が進行していることや,国際化が市によって進められていることにも触れる。大単元について学習活動を充実させるために教材収集について 本単元は,昔の資料集めが非常に重要となる。町や人の様子を比較することができるような写真やイラストがあると,移り変わりに着目しやすい。各地域の市史や博物館・資料館の資料などから探してみるとよい。本単元の着目点と中心となる活動 市町村合併の時期,交通の整備や公共施設の建設,人口の増減などの視点から市の様子が大きく変わったいくつかの時期に着目して,その頃の様子を調べる活動や,現在と比較して年表などにまとめる活動が考えられる。その際,内容(1)の学習において作成した地図などを活用したい。社会的事象の見方・考え方を働かせる 市の人々や生活の様子について,例えば,鉄道や道路はどのように整備されてきたか,どのような公共施設が建てられてきたか,土地の使われ方や人口はどのように変わってきたか,生活の道具はどのように変化してきたかなどの問いを設けて調べたり,その変化の傾向を考えたりする学習活動が必要となる。地域社会の一員としての自覚を養う 市役所等で作成されている資料などをもとにして,これからの市の発展に関心をもち,将来どのような市になってほしいか,そのためには市民としてどう行動すればよいかを考えたり,討論したりすることが大切である。また,市の発展により興味をもつことができるよう,現在の市の課題について触れることも考えられる。4 市のようすとくらしのうつりかわり(全16 時間)