ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕
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小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕
471 ゲラに赤いボールペンで修正校正とは,原稿通りになっているか,校正刷り(ゲラ刷り)の誤字・誤植などを直すことです。文字入力に間違いがないか,指定通りにレイアウトされているかをチェックする作業ですから,原稿の整理がきちんとなされていれば,それだけスムーズに運ぶことになります。最近は,割付・指定(デザイン,レイアウト)に合わせて写真やイラスト,文字が配置されプリントされたもので校正をおこなうのが一般的です。このプリントのことを「カンプ」(あるいは「ゲラ」)とよんでいます。印刷の作業に取りかかる段階になると修正も大変になるので,その前に,ゲラの段階で修正をきちんとしておくことが大切です。校正作業は,通常,ゲラに赤いボールペンで書きこむことから,校正の入ったゲラや校正そのものを「赤字(あかじ)」とよびます(背景に色があり見にくい場合には臨機に見やすい色を使います)。また,赤字に沿ってデータを修正することを「赤字修正」といいます。校正には,記号があり,それはJIS規格(JIS Z 8202)で定められています。校正をする人間と,赤字に沿って修正する人間の双方で理解していないと,修正作業がスムーズに進まないからです。赤字を相手に正確に伝達するには,校正記号を正しく使って赤字を入れることが必要です。校正は,赤字をわかりやすく入れることが大前提です。校正にあたって,おもな校正記号(ヨコ組み)を表2に示しておきました。2 校正の流れ最初の校正を,「初校」といいます。訂正(赤字)が多く,もう一度ゲラを出して見ることを再校といいます。校正が出ることを出校といいます。初校が出校し手元に届くと,組み方(字詰め,行間,見出しの行ドリ,書体,ノンブル等々)は指定通りになっているか,誤字や誤植(デジタル原稿の場合は変換ミス)はないか,写真や図版の配置をはじめレイアウトにまちがいはないか,一つひとつていねいに原稿と照合していきます。これを引き合わせ校正(あるいは単に引き合わせ)といいます。次は,原稿は脇に置き,文字や図版だけを注視してゲラを校正します。これを素読み校正(あるいは単に素読み)といいます。著者校正というのは,執筆者自身による校正のことです。写真の調子,全体の構成,色のバランスを見るのは色校正といいます。色校正は,文字校正のようにJIS規格で決められているわけではないので,かなり専門的になります。こうして初校が戻されると,印刷会社あるいはデザイナーによって赤字が訂正され,再び校正が出されます。これが再校です。初校で入れた赤字が直っているか引き合わせ校正をしたり,素読み校正や読み合わせ校正をしたりして,再校を戻します。再校の赤字が訂正されると,いよいよ印刷の準備に取りかかります。そして,印刷された紙は,折りや断裁,製本といった後工程をすませて刊本となります。副読本が完成したのです。こうして配布となり,児童の手に渡ります。校正について