ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

ページ
37/92

このページは 小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕 の電子ブックに掲載されている37ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

351 図版の作成図版とは,グラフ・地図・イラスト(挿絵)を含めた総称です。ページを構成するのは,本文と写真に図版の三つの要素といえます。図版原稿を電子データ化して印刷物にするには,①手書きされた図版原稿を使用する,②新しくつくる,の二つの方法があります。どちらの方法でするかは出版社や印刷所で原稿の内容を判断して処理します。2 グラフの作成グラフは,絵グラフや棒グラフなど,グラフの型を決め,グラフ原稿を作成します。①パソコンで作成したグラフを使用するパソコンでは,表計算ソフトを利用すれば簡単にグラフを作成することができます。この方法により作成されたグラフの原稿を,紙焼き写真と同様にスキャナで読み込んで使用します。②新しくつくるグラフの原稿を,出版社では専門の人に依頼し,電子データ化します。ですから,出版社に渡すのはラフ原稿でよいのですが,正確を期すために,数値を必要としないものでも,必ず元になる数値を欄外に記入しておきます。そして,元資料のコピーを忘れずに添付します。また,これらの統計グラフ類には,統計年度,出典を明示するようにします。表組や機構図・組織図なども,グラフと同じ扱いです。3 地図の作成?手書きした地図を使用するこの場合は,パソコンで作成したグラフを使用するのと同じように,スキャナで読み込んで使用します。?新しくつくる出版社では,地図専門の人に作図を依頼します。かつては専門家がトレースする方法をとっていましたが,最近はパソコンでつくります。地図原稿の作成にあたっては,元になる地形図の必要な箇所だけを縮小コピー,あるいは拡大コピーをして原寸にし,そこに必要な要素を抽出して示し,原稿とします。実際に仕上がるイメージがつかめ,内容についても,どれだけのものが盛り込めるか判断し確認することができます。この方法がもっとも簡単で正確といえます。原稿としては,原寸通りに描く必要はありませんが,元になる地形図等はもともと大きなものです。それを小さなスペースにたくさん盛り込めば,当然のことながら,煩雑な感じになります。そのため,どれだけの内容を盛り込めるかを判断する必要があるわけで,それには,仕上りの寸法(原寸)で考えるのがいちばんよいのです。なお,方位・縮尺についても形を統一していきます。4 イラスト(挿絵)の作成昔の生活や遊びなどは,イラストで見せることが多いようです。?の場合は,黒のサインペンや濃い鉛筆できれいに描いておきます。出版社で専門の絵描きさんに依頼する?の場合は,イラストを描くにあたっての資料あるいは鉛筆書きした下絵を添付します。図版について