ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

ページ
35/92

このページは 小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕 の電子ブックに掲載されている35ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

331 ふりがな(ルビ)ふりがな(ルビ)は,20 ページで触れました執筆要項にしたがってつけます。地図やグラフは,本文とは別個に考えて,それぞれにふりがなをつけるとよいでしょう。パソコンの機能を使ってルビをつけると行間が開いてしまうことがあるので,プリントしたものに手書きするようにします。2 かな書きとするもの副読本の場合は,ある程度独自な表記を考える必要があるでしょう。これは本文中に,地名が頻繁に出てくることと関係があります。どうしても漢字が多くなります。漢字が多くなれば,紙面が黒々とした感じになります。紙面は,文字の黒と行間の白,周囲の余白など,黒の部分と白の部分との調和で成り立っています。そこで,見た目に加え,読みやすさの点から,代名詞,接続詞,感動詞,助動詞,助詞などは,一般的にその多くをかな書きとしています。接尾語(げ─おしげもなく,ども─子ども,み─弱み,め─少なめ)もかなで書きます。このほか,頻度の高い動詞(おこなう,つかう,ひろがる,はこぶ など)をかな書きにするという表記法などが生じてくるわけです。「作る」,「造る」,「創る」など使い分けの必要な漢字は,「つくる」,とひらがなで表記するということもあるわけですが,これも一つの考え方にすぎません。漢字の既習・未習との関係もありますが,は出所,消ぼうしょなど,かな交じりは読みにくいため,派は出しゅっ所じょ,消しょう防ぼう署しょなどと,漢字にふりがなをつけて用いる場合もあります。3 野菜や果くだ物ものの表記野菜や果物の表記について,すべてカタカナ表記でよいという考え方もありますが,日本語と外来語という観点からも,区別したほうが児童には親切でしょう(例─なす,きゅうり,いちご,トマト,レタス,キャベツ)。野菜や果物の表記については,農林水産省統計表の表記にもとづくとよいでしょう。4 単位の表記単位は算数で学習します。これについても,漢字と同じように,学習する学年が学習指導要領に示されています(表3参照)ので,未習の単位を使用する場合には,それなりの配慮が必要となります。5 中黒(・=ナカグロ)の使用中黒は,名詞を並列するときに使用する符号ですが,あまり多用しないほうがよいでしょう。児童が実際にどの程度,中黒を使えるか,ということも考えなければなりません。やむをえない場合にのみ使用する,と限定したほうがよいでしょう。表記は,編集委員会で,読み手である児童を考慮して,読みやすくわかりやすい表記を考えていきます。1冊の本の中で統一されていれば問題ありません。表記は,教科書を基準にして,統一していくとよいでしょう。ふりがなと表記について