ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕
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小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕
22 Ⅰ 副読本編集の手順 第3学年の内容と留意事項新学習指導要領・社会編の内容と留意事項 (着眼点)は,「思考力,判断力,表現力」の中に位置づけられている。(☆追加事項)は,平成29 年告示の学習指導要領から新しく追加された事項である。単元名新学習指導要領の内容(着眼点)新学習指導要領の留意事項《選択・判断の内容》事例の選択(☆追加事項)1 市の様子・ 身近な地域や自分たちの市の様子を大まかに理解すること。(都道府県内における市の位置,市の地形や土地利用,交通の広がり,市役所など主な公共施設の場所と働き,古くから残る建造物の分布)・ 学年の導入で扱うこととし「自分たちの市」に重点を置くよう配慮すること。・「 白地図などにまとめる」際に,教科用図書「地図」を参照し,方位や主な地図記号について扱うこと。☆ 「都道府県内における市の位置」と「市役所など」が加えられる。2 生産・販売・ 生産の仕事では,地域の人々の生活と密接な関わりをもっておこなわれていることを理解すること。(仕事の種類,産地の分布,仕事の工程)・ 販売の仕事では,消費者の多様な願いを踏まえ売り上げを高めるよう,工夫しておこなわれていることを理解すること。(消費者の願い,販売の仕方,他地域や外国との関わり)・ 販売の仕事については,商店などを取り上げ,「他地域や外国との関わり」を扱う際には,地図帳を使用して都道府県や国の名称と位置などを調べるようにすること。・ 我が国や外国には国旗があることを理解し,それを尊重する態度を養うよう配慮すること。・ 販売についてのみ「他地域や外国の関わり」を考えることにしている。・ 生産の事例として,農家, 工場, 漁業,林業などから選択して取り上げること。☆ 販売の仕事には,「売り上げを高める」,生産の仕事には,「仕事の種類や産地の分布,仕事の工程などに着目して」が加えられる。3 消防・警察・ 地域の安全を守るために,関係機関が相互に連携して緊急時に対処する体制をとっていること。・ 地域の安全を守るために,関係機関が地域の人々と協力して火災や事故などの防止に努めていること。(施設・設備などの配置,緊急時への備えや対応)・「 緊急時に対処する体制をとっていること」と「防止に努めていること」については,火災と事故はいずれも取り上げ,社会生活を営む上で大切な法やきまりについて扱うこと。《地域や自分自身の安全を守るために自分たちにできることなどを考えたり選択・判断したりできるよう配慮すること。》・ 火災と事故はいずれも取り上げ,どちらかに重点を置くこと。☆ 「施設・設備などの配置」が加えられる。4 市の移り変わり・ 時間の経過に伴い,市や人々の生活の様子が移り変わってきたことを理解すること。(交通や公共施設,土地利用や人口,生活の道具などの時期による違い)・ 時期の区分について,昭和,平成など元号を用いた言い表し方などがあることを取り上げること。・「 公共施設」については,市が公共施設の整備を進めてきたことを取り上げること。その際,租税の役割に触れること。・「 人口」を取り上げる際には,少子高齢化,国際化などに触れ,これからの市の発展について考えることができるよう配慮すること。☆ 「時間の経過に伴い,移り変わってきたこと」を理解すること,「交通や公共施設,土地利用や人口,生活の道具などの時期による違い」に着目することが加えられる。