ブックタイトル成長する先生のための指導のABC

ページ
9/52

このページは 成長する先生のための指導のABC の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

成長する先生のための指導のABC

4「聞く」ことはコミュニケーションの入口「聞く」ことは,コミュニケーションのはじまりです。話を聞くときには,相手に対して気持ちが向かっているということです。相手を信頼し,尊敬している場合には,真剣に「聞こう」とします。反対に相手を好ましく思っていないときには,「聞いているふり」をして,その場をやり過ごそうとすることがあります。「聞いてあげよう」という心のつながりを求めるところから,なかよくなることができるのです。自分のいいたいことだけを相手に話しても,一方通行で終わるだけです。さて,それでは教室でどうするかというと,「聞く」ためにまず「見る」ことを大切にします。話す人を「見る」ことが,まず意識を向けることになります。話す相手を「見る」ことで,相手のいおうとすることを理解しようとする扉が開かれるのです。古くから「相手の顔を(目を)みて聞きなさい(話しなさい)」といわれるのもこのためです。「聞く」ためには「見る」ことが必要であり,それは,相手のいおうとすることを理解しようとする「知る」ことにつながるからです。そして,「知る」ことは,疑問を生み出したり,考えを深めたりするためのスタートです。知り得たことから,考えを深めてやっと「わかる」というところに到達するのです。見ること・聞くことが,心情にも,学びにも大きくかかわっているのです。聞き手のうなずきが,話し手の心を豊かにするのです。1子どもって「聞く」ことは,「思いやり」の入口です。7