ブックタイトル成長する先生のための指導のABC

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概要

成長する先生のための指導のABC

34「嫌い」から「苦手」へ「嫌い」と「苦手」,似ているようですが違います。「嫌い」は,野菜が嫌い,鉄棒が嫌い,あの人が嫌いというように,扉の前で止まってしまい扉を開けようとしません。一方的に,ものごとに対してかかわることをやめてしまうことです。でも,「苦手」となると,野菜が苦手,鉄棒が苦手,あの人が苦手というように,扉を開けてなんとかとり組むが,うまくいかない状態だといえます。でも,「苦手を克服する」というように,努力しだいで得意にすることができるのです。あなたにも,これまでに何かを克服して,その達成感を味わい,すきになり「得意」になった経験があるとしたら,まず,第一歩は「嫌い」を「苦手」にすることです。気持ち一つです。子どもの指導に対しても同じです。「苦手だから努力する」という気持ちをもたせることです。子どもは,苦手な食べ物も,工夫次第で克服できることもあります。もちろん,食わず嫌いというように,はじめから自分で壁をつくっている場合もあると思います。さて,技能を伴うものはどうでしょう。練習だけでは,苦手を克服するのは無理なこともあります。そこに支援や指導が必要となります。ほめたり,コツを教えたりしながら,つかみとってできるようになるのです。「すきこそものの上手なれ」の言葉ではありませんが,「得意」になることと「すき」になることは同じだといえます。人も同じです。「苦手だと思っていたあの人も,何度も話してみたら気持ちがわかってきた」など,嫌いと思っていたことが苦手となり,そのあとの努力によって,普通になることがあるのです。4先生ってあなたには,いくつの「嫌い」がありますか。「苦手」と考え,明日から行動に移してみませんか。37