ブックタイトル成長する先生のための指導のABC

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概要

成長する先生のための指導のABC

25「例えば」と「なぜなら」話のわかりやすい先生とわかりにくい先生がいます。話している内容は同じようなことでも,伝わってこないからです。その解決策の一つに,「例えば」と「なぜなら」のサンドイッチがあります。「具体的な例」と「理由や根拠」を組み合せて相手に伝えるサンドイッチのことです。抽象的な話は,なかなか理解するのが難しいものです。それでも,具体になると「そういうことか!」ということがあります。何が違うのかというと,具体になると「映像」が目に浮かぶのです。「授業において目標を立てて,授業の目標に到達しようとする子ども一人ひとりの学習のスタイルが違いますから,その学習スタイルを認めることが大切です」という話があったとしたら,どうですか?わかりますか?「例えば,学習を山登りに例えると,授業の目標が頂上です。子どもの登り方にはいろいろあります。ある子どもは地図を片手に,単独で木々の中を直線的に登ります。ある子どもは,既成の道路を確実に登ります…」「ですから,子どもたちが考える場で『ノートに書く』という活動を保障することが大切なのです」というように,具体を組み合わせながら話します。こうすると,映像をつくり出すという利点が,効果をもたらします。言葉だけの羅列では具体的なイメージはできませんが,映像を伴うと理解しやすいということです。たとえ話や四字熟語,あるいは,ことわざなどに置き換えて,わかりやすく伝える方法を身につけることが大切です。ただ,そのたとえ話がおもしろくても,伝えたい趣旨が伝わらなかったとしたら意味がありません。「例えば~(例示)」と「ですから(理由・根拠)は,~だよ」を活用してみてください。28