ブックタイトル成長する先生のための指導のABC

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概要

成長する先生のための指導のABC

21授業を妨げるもの「私語」・「忘れもの」・「時間にルーズ」の三つは学力の低下となるばかりか,指導力の低下につながります。この三つを先生の責任と捉えてみると…私語…授業がおもしろくないから,子どもの意識と遊離しているから,わかるように説明していないから,子どもを見ていないからと,「自分の授業」を分析・反省する材料となります。先生自身が子どものときに授業を受けていて,つまらないと思ったことはありませんか。台本を読むかのように,ただ話す先生など,自分がそうなっていないか反省するところからはじまります。反対に,時間を忘れるほど夢中になった授業には,どんな要素があったのか考えてみましょう。具体的か視覚的か,話し方にめりはりがあるか…いろいろありますね。忘れもの…「忘れもの表」を貼って○×をつけても,本質的な改善はされません。「忘れものはするものだ」という前提のもとに,忘れさせない工夫をどれだけ事前に先生がするのかが重要です(明日すぐもっておいでと先生は簡単にいうけれど,それぞれの家庭にも事情はあります。家庭が問題だとは決していえません)。事前にプリントを配布する,連絡帳に記入する,電話連絡するなど,すべきことはまだまだあります。時間にルーズ…約束を守らせるために時間を有効に使うよさを自ら実践してみせる(朝の会の前には教室に必ずいて健康観察をするなど)。時間に関する目的意識をもたせる。時間に関してよいことがあったら「ほめる」。例えば,朝の会を自分たちから時間通りにはじめた,掃除が昨日よりも早くきれいにできたなど,ほめることで時間に対する意識も変わります。どれも,先生が日常的に指導すべき学級経営の基本です。まだまだ,すべきことがあるという気持ちで臨むことです。24