ブックタイトル成長する先生のための指導のABC

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概要

成長する先生のための指導のABC

16授業を構造的化する働きをもつ板書授業における板書の役割は,子どもにとってとても大きいということを認識すると,自分の授業が変わります。板書はメモではありません。なぜならそれは,授業を終えたあとに,教室の後ろで黒板を改めて見てみると「この板書を子どもたちは見ていたのか」という反省とともに,授業がまとまっていたか,構造化されていたかなどが見えてくるからです。そのためには,指導案を考えつくるように「板書案」を大いに利用することが大事です。そうすると,どこでどんな発問が大切になるか,子どもの意見をどのように位置づけたらいいかなどが,「反応の予測」とともに先生の役割がはっきりしてきます。板書は,子どもに「学習のまとめ」を視覚的に訴えるものです。板書では,「大切なことは,まん中に書く」「線で結ぶのは,関係を表す」「色チョークは強調」「字の大きさを変えることでも授業の幅は広がる」など,その工夫の仕方はいくつもあります。もちろん,板書は先生だけのものではありません。子ども参加型の板書も,どこに,子どもの意見や実際に書かせるかなど,検討しておく必要があります。低学年などでは,身長を考慮して,台を準備したりすることも大切です。板書のコツを学ぶには,まずは,同僚の先生の板書を見ることです。廊下越しの板書,放課後の板書探索など,「なるほど!」と思う板書に出合ったら,そのコツを聞くことです。また,子どもにとって見やすい板書とは,どんなものであるか,自分自身の板書を子どもの側から見てみることです。文字の大きさ,わかりやすさなど課題が発見できます。授業前の教材研究で,板書するときの立ち位置,筆順なども実際に確認しておくことが大切です。2授業って板書は授業を構造化する役割をもっています。19