ブックタイトル成長する先生のための指導のABC

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概要

成長する先生のための指導のABC

6「やだ!」という背景に何が…「人間はみなわがまま」だともいえます。その「わがまま」をコントロールするためにあるのが「教育」ともいえます。「やだ!」というのは,極めて自分を中心においたときに出てくることが多いものです。このほかに,子どもが,すぐに「~してちょうだい」などというのも気になるところです。この声の背景には,先生自身の子どもに対する態度に,これらを許す態度もあるのではないでしょうか。また「先生のくせに!」などは,約束したことができなかった,何か引け目を感じている,自信がないなどの先生の消極的な態度や原因が考えられます。もちろん,本当に子どもが「いやだ」と感じていることがありますから,見極めには,教師の恣意や偏見があってはいけません。自分の指導に自信をつけるには,やはり日頃の研修,努力,工夫そして信念,情熱など,どれも欠かすことはできません。さて,「やだ!」の声に負けてしまうと,次には権利主張が強くなってきます。「勉強をするから,休み時間を多くして!」など,“通知表が上がったら○○買って”というような交換条件を交わすようなもので,学習本来の楽しさやおもしろさを“損・得”に置き換えてしまうようなものです。「やだ!」「ずるい!」「~したら」が蔓延するのは,先生に甘え,そのことを許す先生のスキを子どもが見抜いているともいえます。先生は「約束できないことを思いつきだけでするな」ともいえます。1子どもって「やだ!」という声が出ないための指導を探ることです。9