ブックタイトル道徳科における問題解決的な学習のすすめ方

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道徳科における問題解決的な学習のすすめ方

●3●4見つめよう生かそう「いじめをたち切る正義」について、考えてみよう。わたしのせいじゃない学習の手引き● いじめの原因は何だったのか、考えてみましょう。問題をつかもう。1● この学級のいじめを止めるために、あなたなら、①?⑭のだれにどのように話しかけますか。自分なりに考えよう。2・選んだ人【 】・どのように話すか。なぜ起こってしまったの?関係のない人はいるの?なぜ続いてしまったの?責任の重い軽いはあるの?だれのせい?144● 自分で考えた止め方をグループで発表し合って、交流しましょう。問題について話し合おう。3止め方を発表する。(だれに、どのように話すか。)グループのメンバーから意見をもらう。自分の止め方を修正する。道徳ノート身近にある「不公平」や「差別」に対して、あなたはどのように立ち向かっていきたいかな。● グループで話し合った内容を発表して、学級全体でいじめをなくすためにたいせつな考え方は何かを考えましょう。問題を解決するときにたいせつな考え方について話し合おう。4見つめよう生かそう145●1●24 5様々な意見から,問題解決を考えさせる授業事例教材2「わたしのせいじゃない」(日本文教出版『小学道徳 生きる力』6 年 p.140 ~ p.145)海外の絵本の教材です。一人の子どもがいじめられて泣いています。14人という集団からいじめられています。しかし,いじめている本人たちは「わたしのせいじゃない」と言って,いじめていることを否定したり,正当化したりしています。さらには,傍観者のふりをしていじめに加担していないと強調する子どももいます。いじめの態様をよく表している教材です。あらすじねらい導 入終 末展 開いじめに対する傍観者としての無責任な気持ちがいじめを生んでいることを理解し,いじめを断ち切るために社会正義を貫こうとする態度を養う。(C 公正,公平,社会正義)★ この教材で描かれていることは,いじめの問題であるという意識をクラスの全員が持たなければなりません。中には傍観者の方便に「なるほど」と思う子もいるかもしれませんが,「本文に表れている現象はいじめです」とはっきり指摘することが大切です。★ 一人一人の児童がどうしてそのような行為,行動をとろうとしたのか,「動機」について考えさせることが大切です。★ 自分の考えた解決方法をグループで話し合い,より良い方向に自分の考えを修正します。まず,自分の考えた解決方法を発表しますが,なぜそう考えたか理由を話しましょう。次にグループから質問,意見,感想をもらい,納得すれば自分の考えを修正します。グループで話し合う際は,司会や話す順番,質問の仕方などきちんと決めておくことが大切です。● いじめの止め方をクラス全体で話し合うグループで話し合ったことを基にして全体で話し合います。グループで話し合って,これは良い考えだなと思った意見を発表するようにします。★ 方法論で終わらないように,どの方法をとるにしても大切な考え方をしっかりと押さえます。自分に降りかかってくることを恐れ,つい傍観者になってしまう弱さは全員持っていることを確認したうえで,その弱さを克服しない限り,いじめはなくならないことを共通理解します。今までの自分はどのような考え方を持っていたか,今日の学習で学んだことは何か,これからの自分はどんな考え方を大切にするか,多面的・多角的に考えられたか,について振り返ります。いじめについてどう考えますか。「今日の学習を振り返りましょう。」?「 いじめの『原因』は何だったのか,考えてみましょう。また,いじめをたちきることができなかったこの14人には,どんな心が足りなかったのでしょう。」?「 この学級のいじめを止めるために,あなたなら,14人の誰にどのように話しかけますか。」? いじめの止め方をグループで話し合う。?「 学級全体でいじめをなくすために大切な考え方は,どんな考え方でしょう。」