教育業界には元々興味があって、教育実習にも行かせていただいたのですが、教員になること以外にも何か他の形で教育に関われることはあるのかなと考えるようになりました。

教科書ってみんなが使うものだし、自分自身が子どものとき、新学期になると学校でもらった教科書をパーッと見たり、苦手な教科でもイラストを眺めたりするタイプだったことを思い出し、教育に関わる身近なものとして教科書自体に再度興味を持ちました。また、教科書はどんな状況の子どもでもみんなが等しく使えるもの、という点は自分にとって重要で、魅力的な点でした。

教科書に興味を持ったことで、日文（日本文教出版の略称）について少し調べてみると「この教科書って自分が使っていたものだな」と記憶に残っていたものも多くて。それで応募してみようと思ったのがきっかけですね。

営業部の仕事は、ベースは同じですが、時期や受け持つ仕事によって幅広く活動します。いろんな方にお会いしますし、いろんな場所にも行きます。そのため、いろんなことに興味を持って楽しめる人が日文営業部にはぴったりだと思うことがあります。

営業部の仕事の中でも、学校現場の先生方からお話を聞いて、編集部に共有するのは大切な仕事です。教科書を執筆いただく著者の先生方とお話をする機会は、編集部のほうが多いかもしれないですけど、実際に教科書を使われている学校現場の先生方とコミュニケーションを取る機会は、やっぱり営業部のほうが多いので、営業部も重要な役割を担っていると思います。

はじめの1、2年目の頃は未熟さゆえに、先生方と面談する際に特に専門的な話題になると、何を話していらっしゃるかわからないみたいなことも多くて、とりあえずメモを取るので精一杯という感じでした。お話を聞きに行くというか「教えてください！」という調子ですね。最初はそれしかできなかったのですが、段々と教えていただいたことが蓄積されていって、少しずつ先生方と同じ方向を向いてお話ができているかなと自信が付いていきました。もちろん先輩社員の方から教えてもらったこともたくさんあります。

そうやって先生方からお聞きしたことを編集部に共有しますが、お聞きした内容がその教科だけでなく、違う教科、違う場面で活きてくるということもあります。だから、営業部の仕事はもちろん編集部の仕事とは違うのですが、そういった形で教科書の内容に関わる要素が少なくはないということは、日文を志望される方には是非知っておいてほしいですね。

私は、日文の中では最初期の女性営業部員みたいな感じでした。社内ではすごく気に掛けていただいて、気も配っていただいたと思っています。そのおかげもあって今もこうして居心地よく仕事ができています。女性営業部員の仲間もだんだんと増えてきて、やっぱり嬉しいですし、とても心強い存在です。

仕事としては、女性営業部員だからといって特別なことはないと思っています。「男性だから」とか「女性だから」といったことよりも、色々な個性や考え方をもつ方々がいてこそ光る部分があると感じています。だからこれから入社される方も性別はあまり意識しなくてもいいかなとは思います。

業界の中で言っても、女性の営業部員はそんなに多くはないから覚えてもらいやすい、といったことはありますが、社外に出てもそこまで「女性だから」と気負う必要はないかもしれないです。

女性の先生とお話するときに、女性同士ならではの会話というか関係性みたいなものがないわけではないのですが、それよりもやっぱり個人としての部分の方が大きいような気がします。

お休みが取りやすいところ、長期休暇を取ることができるところは助かっています。自分のスケジュールがちゃんと調整できていれば、平日にお休みを取ることもできるし、そういう面では、社外の友だちと話していても日文は自由な方だと感じます。

あとは、私が入社してからも社内の制度って結構変化していて、今も時代に合った形に整えられていく過程にあるというのは魅力なんじゃないですかね。こうしてほしいという希望を会社に伝える機会もあるし、希望を言いやすい雰囲気もあると思います。

希望を伝えやすいというのは、単に制度の話だけではなくて、仕事の内容のことでも上司や社内の人と考えを擦り合わせるような機会には恵まれているし、もちろん全部が自分の希望通りになるわけではないけれど、会社都合で一方的に指示されるだけではなくて、自分の意見や要望を聞いてもらえる場や空気はあると感じています。

社員の声を聞くという話で言うと、2022年にPurposeとValuesを策定したときの社内ワークショップには、私も参加させてもらいました。全社員へのアンケートを元にいろいろな意見が出て、今の形に集約されたわけですけど、自分もワークショップに参加して経緯を知っているので、よくこの形に上手くまとまったなぁと思っています。Valuesには元々ある日文の良いところも入っているし、こうありたいという想いも入っています。社歴関係なく見習いたいなと思うことも多くて、日文には素敵な方々が集まっているので、ぜひ実際にお話をしてみてほしいなと思っています。