本コーナーでは、さまざまな題材ごとの解説をポイントに絞った内容で掲載しています。
目標
- 見慣れた風景の中で気になり、ふと目にとまったものをよく観察する
- なぜ気になったのかを考えながら、対象から感じられる言葉に耳を傾け、そこから主題を生みだす
- 構図や色彩などを工夫して主題を表現する
- 鑑賞し合い感じられた言葉、制作意図や思いに触れながらよさ、美しさを味わう
題材の特徴
- 何気ない生活空間で目にとまった風景の中から自分が感じ取ったものを大切に主題を見出す
- 何に関心を持ったのか、どのようなメッセージを感じ取ったのかを明確にし、表現の構想を練る
- 視点や見る角度、画面の構成や奥行き感、独特の形や色をよく工夫し、用具などの特性を生かして表現に生かす
- お互いに鑑賞し合い、友だちの思いや表現意図のよさに触れる
授業の流れ
- 学習のねらいを理解し、気になった情景を選ぶ
- 自分の心にとまった対象のメッセージとは何かを考え、表現に結びつける構想を練る
- 心ひかれた場面を表すのに適した色彩や表現、用具を工夫し表現する
- 友だちと作品を鑑賞し合い、お互いの意図や工夫について話し合う
バリエーション
①:表現方法(内容)
- クローズアップ 視点の工夫 屋外屋内での視点
- デジタルカメラなどで撮影された写真を工夫する
②:材料・用具
- 描画 スケッチ用の画材 絵の具
- 写真 デジタルカメラ 動画での表現
指導のポイント
- 参考作品などを鑑賞し、それぞれの作者が感じ取ったものを味わい、多様な表現方法があることを知る
- どのような情景のどのようなメッセージを表すのか、主題の構想を練る
- 主題を決定し、思いを表すために表現を工夫する
- 心ひかれた場面を表すのに適した色彩や表現方法、描画での表現にふさわしい材料を吟味し、工夫して表す
- 友だちと作品を鑑賞し、それぞれが大切にしている情景をあたたかな視点で味わい、お互いの意図や工夫について話し合
注意点
- 情景から感じ取った一人一人の思いをあたたかく丁寧に扱う
評価のポイント
- 気になった風景の中から面白さや美しさを感じ取ったことを表現しようとしている。友だちの作品をあたたかな視点で大切に味わっている
- 情景の中から感じ取ったことをどのように効果的に表現へ結びつけるのか、表現の構想を練っている
- 気になる情景が語りかけてくるかのような印象を効果的に表現するために、創意工夫し、制作している
- どのような情景から何を主題としたのかを感じ取り、友だちが大切にしている思いに触れ、味わっている